YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

「自己肯定感」を高めてはいけない、という考え方があるようです

ネットで「自己肯定感」を検索すると、「自己肯定感」を真っ向から否定するDIAMOND onlineの記事が2つ出てきます。「自己肯定感という呪縛」という本を出した榎本 博明氏によるものです。

 

「自己肯定感は高めるほうがよい」の勘違い、自己満足と混同していないか(DIAMOND online)

だいたいこんな内容です。
・自己肯定感は高めるべきであるというのは幻想である
・「向上心」があるからこそ自己肯定感が低い
・向上心が低いと自分の現状に満足し、自己肯定感が高くなる
・話題にされている自己肯定感には、自己満足の側面が強い
・日本の子供が年齢とともに満足しなくなるのは自分の現実を厳しい目でみるから
・未熟さや至らなさを感じ自己嫌悪に陥るのは向上心があることの裏返し
・自己肯定したままだと心理的な成熟が滞る

 

能力が低い人ほど自己肯定感が高い理由(DIAMOND online)

だいたいこんな内容です。
・欧米人の自己肯定感は高く、それに比べて日本人の自己肯定感は著しく低い
・どうしたら日本の子どもや若者の自己肯定感を高められるか議論されている
・私はそんなことは必要ないと思う
・なぜなら欧米人の自己肯定感の高さは、自分を過大評価しているから
・できない人ほど楽観的で能力を実際以上に見積もり、できる人ほど不安が強く能力を実際以下に見積もる、という実験結果がある
・日本人は何かと不安になることで仕事を着実にしている
・日本社会の信頼性は日本人特有の不安の強さによって支えられている


自己肯定感と向上心は両立するものだと思います。自己肯定感を持ちつつ、向上心を持てばいいのではないでしょうか。

自己肯定感を持たずに自己嫌悪し向上心を持つべきだという考え方が多くの人を苦しめており、その状況を改善するために「自己肯定感」を高める運動が広まっています。

さらには、日本がいろいろうまくいっていない原因を探っていくうちに自己肯定感の低さに行き当たり、改善しようとしていることもあると思います。

この心理学の専門家は、欧米人と日本人は違うという考えを持っています。
この考え方はやめた方がいいと思います。なぜ日本人だけ違うのか、違っていいのか、同じ人間ではないのか、という疑問に答えられないからです。

また、日本人はこのままでいいんだ、今のやり方を変えたくない、という変化を拒ぶ姿勢も見えます。

日本が他国と違っていて世界一うまくいっているならいいのですが、うまくいってないなら、うまくいっている国を真似るべきでしょう。