週刊SPA! 3/22,29合併号に「中流家計の新基準」という興味深い記事があります。
中流家庭の生活がどんどん苦しくなっているという説明をしたあと、ではどうすればいいかという提言があります。
森永卓郎氏、吉川ばんび氏、山本一郎氏による、三者三様のアイデアです。
提言1 森永卓郎氏
東京から離れ、自己決定権のある仕事、例えば農業をする。収入は減るが幸福になれる。
つまり、「自分のマインドを変えて実現可能な幸福を求める」
⇒このやり方だと収入増は見込めません。中流を維持することをあきらめてしまっていると思います。
提言2 吉川ばんび氏
生活保護ではない、困窮者の支援制度に頼る。借金は避ける。
⇒これは中流のマインドではなく下流のマインドになっています。これからは公助に頼る人が増えるはずなので、限られたパイを求めて競争が激化するところを当てにするのは厳しいのではないでしょうか。
提言3 山本一郎氏
国の政策には中流の没落を解決する具体的な案は見当たらず、支援は期待できない。
家族単位での共助に回帰すべし。親と同居する、結婚する、妻と共働きする、離婚しない、つまり群れになって生活する。
⇒弱いものはつがいや群れで生活しなさいというアドバイスです。これが一番現実的かもしれません。
おひとりさまの方が気楽で快適に過ごせますが、豊かに暮らすためにはそういう自由な生き方、自分のわがままはできるだけ控えるべきです。
結婚するか、独身なら親と暮らします。これで一人当たりの支出を減らせます。同居するので家族と仲良くすることを心がけます。
そして働ける者は全員が働き、世帯全体の所得を最大化します。
これが平凡な人が中流にとどまるための一番確実な方法だと思います。