YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

特定求職者雇用開発助成金(生涯現役コース)とは

特定求職者雇用開発助成金(生涯現役コース)厚生労働省HPより)

雇入れ日の満年齢が65歳以上の離職者をハローワーク等の紹介により、一年以上継続して雇用することが確実な労働者(雇用保険の高年齢被保険者)として雇い入れる事業主に対して助成されます。

 65歳以上の高齢者を雇用したら1年間だけ助成金がもらえるという制度です。
 フルタイムなら年70万円、週20時間以上のパートタイムなら年50万円です。

 

 雇用主の立場で考えてみます。
 週20時間働いてもらうとします。中小企業だと健康保険と厚生年金の負担がないはずです。
 時給1000円とすると月8万円、年96万円の給料を払って50万円の助成金をもらえば実質46万円、時給が479円になります。

 人手が必要な作業を請け負う際、65歳以上なら時給479円で使えることになり、利益が出やすくなるはずです。

 さらにこの制度は悪用するアイデアがたくさんありそうです。
 高齢者をたくさん雇っていろいろな仕事に派遣し、週20時間働かせるように調整すれば派遣報酬と高齢者に支払う給料の差額プラス助成金が利益になり儲かり易くなります。
 重いノルマを課して自分からやめるようにし回転率を上げればもっと儲かります。

 実際かなり悪用されているらしく、しばしば制度が変更されています。
 ・親族の雇い入れを除外
 ・雇入れ1年後の離職割合が50%以下である条件を追加
 ・解雇・雇止めの場合、従来は助成金返還だったが今後は3年間不支給
 ・離職の場合、従来は月割で助成金を支給したが今後は支給なし

 働く側もこういう制度があることを知っておいたほうがいいと思います。