YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

定年後再雇用で短日勤務を考える

 定年後再雇用になってもフルタイムで働く理由は、お金のためです。

 年金がゼロで給料が半分以下という状況ではできるだけ稼ぎたいと考えるはずで、そのためにはフルタイムを選択する、という人がほとんどだと思います。

 これが2年くらい経つと、貯金の減り方がだんだんわかってきます。
 もし思っていたよりも減らないとなった場合、残りの2、3年は少し勤務時間を減らし短日勤務にしてもいいかも、と考えるようになります。

 しかしあまり考えずに短日勤務を申し出るのは少し危険だと思います。

 短日勤務だと意欲がない、あるいは健康に問題があると思われるかもしれません。そうなるとますます干される、情報が遮断される、となってどんどん仕事ができなくなってしまいます。
 ある先輩は定年後再雇用の初年度から短日勤務で働き、1年で退職しました。明らかに打合せに呼ばれなくなり、情報が遮断されていました。

 短日勤務にしたい理由を聞かれた場合、どう答えればいいでしょうか。
 「少しのんびりしたいので」は、意欲がなくなったと思われてしまいます。
 副業OKなら、「65歳以降もできる新しい仕事を始めるため」はどうでしょう。
 副業NGなら、「ボランティアをするため」はどうでしょう。

 理由をうまく考えたとしても、必ず出社しない日が週に1、2日あると、打合せに呼ばれなくなる確率が高まります。

 また、短日勤務はこなせる仕事量の点で大きく不利になります。
 朝会、週1月1のミーティング、教育(セキュリティ、コンプライアンスなど)、アンケート回答といったもので一定の時間がとられます。
 常に多くの資料に目を通さなければいけない仕事なら、その時間もあります。
 これらを合計したベースの時間が多いと、作業時間が急減することになるからです。

 例えばフルタイムが週40時間、短日勤務が20時間で、
 5時間取られるなら、(20-5)÷(40-5)=43%、
 10時間取られるなら、(20-10)÷(40-10)=33%の仕事量となります。

 勤務時間を半分にしたら仕事が3分の1しかできないというのでは、能力が落ちたか怠けていると見られるでしょう。上の数字を説明してもわかってもらえないかもしれません。

 周りからも、仕事をしなくなった、いつも不在、と思われるかもしれません。

 家族はどう思うでしょうか。
 妻が家事をやってパートで働いているのに、自分だけ仕事を減らすのは納得してもらえないかもしれません。稼げるときにできるだけ稼いで欲しいと思っているかもしれません。


 以上を考えるとフルタイムを続けるのが無難です。
 しかし、時間は限られています。人生が残り少なくなっています。
 どうしてもやりたいわけでもない仕事をフルタイムでやる意味はありません。


 短日勤務にし、それを続けるのはかなりのチャレンジであり、作戦を練ってから実行すべきだと思います。

 やる気がないから短日勤務にするのではなく、目的を持って前向きに短日勤務を選択する、という形にしたいものです。
 あるいは、仕事がなくなるタイミング、別の仕事を提示されるタイミングでこちらから提案するというやり方はどうでしょうか。

 仕事量の問題については、任意受講の教育は受けない、アンケートには回答しない、など、徹底して時間を節約します。

 目標は、半分の時間しか働いていないのに「あの人は短い時間でよくやっている」「あの人はやめさせてはいけない」と思ってもらえることです。

 また、家族にもよく説明して納得してもらう努力が必要です。


 これができれば細く長く働き続けられるでしょう。
 週20時間で少しだけ稼ぎ、社会保険を会社に負担してもらい、適度なストレスで健康を維持しながら、残りの時間で好きなことができる理想的な状態が作れます。

 入念に準備をしタイミングを見計らって実行しようと思っています。