YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

「セミリタイア」とは

 「リタイア」でGoogleを検索すると、リタイアと同じくらいに「セミリタイア」や「早期リタイア」の情報が出てきます。まさに「セミリタイア」こそ今の自分が目指すものではないか、と調べたのですが、ちょっと言葉の意味が自分の考えと違っていることがわかりました。

 M&A総合研究所の記事に解説があります。

 セミリタイアとは?条件や成功事例、おすすめの方法を解説

 「セミリタイアとは、適度に働いて自分の時間を多めに確保する生活のことです。厳密に定義があるわけではありませんが、完全な引退とは違って、負担にならない程度に仕事をする人が多いです。社会と接点を持ちつつも自分の自由な時間が1日の大部分を占めることになります。
 例えば、時短で働いたり不動産運用や投資などで収入を得たりするのです。その分家で趣味を楽しんだり家族と一緒に過ごす時間を増やしたりします。」

 これだけだとまさに定年後の生活にぴったりだと思うのですが、他の解説記事やブログを読むと、40代以下でどうやってセミリタイアするかが一番の関心事であり、50代だと当たり前の選択となり、60代以上は普通のリタイアになるので対象外のようです。

 ほとんどの場合、会社をやめることを前提としています。会社で働くことが合わない、パワハラにあってもう仕事をしたくない、もう働きたくないという思いがセミリタイアを目指す動機になっているようです。

 セミリタイアがテーマのブログを書いている人は独身が多い印象です。そのほうがお金を貯めやすく目標を達成しすいからでしょう。

 セミリタイアするためにはまず貯金をして、それを元に投資をし、その収入とビジネスの収入を合わせてどうやって年金受給開始の65歳まで生活できるかといったお金の計算が重要になっています。そして貯金をするため徹底的に節約します。

 会社をやめること、仕事をしないことが最大の目的となっており、彼らのブログからはセミリタイアして何をやりたいのかがあまり見えてきません。
 セミリタイアを達成したあとの生活をつづるブログもありますが、何をしているかというと、節約と投資と読書、何もしない、ダラダラ生きる、といったものになり、あまり参考になりません。

 M&A総合研究所の記事は、セミリタイアを目指す理由として、
 「仕事漬けの生活から脱出し、自由気ままな生活を送りたいと考えるようになるのでしょう。」と解説しています。
 定年後のリタイアで多くの先輩方がそう考え、思っていたのと違ったと苦労したのに、それが若い世代に伝わっていないようです。
 若いうちからリタイアを夢見るのはどうかと思います。仕事漬けがいやなら適度の仕事に変えてもらうとか、自分に合った別の仕事を根気よく探すという方向には行かないのでしょうか。若いうちは活躍が期待されているのだからできる限り働いてほしいと思います。