YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

「メタ認知」とは

最近聞く言葉です。

まず、認知とは、

心理学などで、人間などが外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のこと。(Wikipedia)

そしてメタ認知とは、

「メタ(高次の)」という言葉が指すように、自己の認知のあり方に対して、それをさらに認知することである。

メタ認知という概念の定義やその活動は分野によって様々であるが、心理療法や認知カウンセリングをはじめ、ものごとや経験に対して正しい理解を行えているかなど、自分の認知行動を正しく知る上で必要な思考のありかたを指すことが一般的である。(Wikipedia)

Webを検索すると、人材関係のサイトの解説記事がたくさん見つかります。

メタ認知とは?【意味をわかりやすく】メタとは?(カオナビ)


メタ認知とは?その効果と鍛える方法をご紹介!(組織づくりベース)

メタ認知とは?メタ認知能力の高い人・低い人との特徴とトレーニング方法(あしたのチーム)

「メタ認知」とは?教育、ビジネスで大注目の能力を具体例でわかりやすく解説!(HRBrain)

メタ認知とは?高い人と低い人の特徴と高める方法を紹介(アチーブメントHRソリューションズ)

メタ認知とは?意味は?高い人・低い人の特徴やトレーニング方法を【かんたん解説】(STRETCH CLOUD)

メタ認知」は、ジョン・H・フラベルというアメリカの心理学者が定義した概念で、もともとは認知心理学で使われていた用語でした。1970年代から研究が進められていたのですが、つい最近まで一般的には知られていませんでした。
最近になって、教育関係や人材育成、経営などの業界で重要な能力の一つとして注目されるようになったのです。(カオナビ)

とあるように、最近知られるようになった言葉のようです。

 

メタ認知の概念の起源をさかのぼると、古代ギリシャの哲学者ソクラテスにたどり着きます。あの有名な「無知の知」という考え方です。「彼らは何も知らないのに知っていると思い込んでいるが、私は何も知らないということを知っている。」
これは、自分が認知している内容を認知している、つまり、メタ認知ができているからこそ言える言葉でしょう。(カオナビ)

ソクラテスが起源とは驚きです。でもソクラテスの「無知の知」は哲学であり、「私は何も(メタ認知も)知らない」ということであるはずなので、ちょっと違うような気がします。


メタ認知能力が高い人は、

・自分を客観視できる
・コミュニケーション能力が高い
・仕事の進行や目標を定める能力に優れている
・感情をコントロールできる
・改善に向けて行動を変え工夫できる

とまさに万能です。

課題を自分で設定し、自分で解決し、目標を自分で達成してしまい、周りとのコミュニケーションも適切であり、自分が第三者的に自分を見ることができるので、間違っていてもすぐに修正できる人です。

経営者にとっては夢のような人材でしょう


しかしメタ認知能力が十分あったとしても、特定の問題解決ができるとは限らないと思います。

そもそも情報が与えられなければ認知できません。

突破力、発想力、創造力、クリエイティブな能力、などと言った部分は抜けています。

自分は特定の能力がないと自覚でき、向上策も考えており努力も十分しているが改善できておらず、改善するには長い時間がかかることを自覚しているなら、メタ認知はできていることになるのですが、それでは役に立ちません。

自分で問題解決ができない場合はできる人に依頼すればいいのですが、そういう人を見つけることは困難であっても、それを認識していればメタ認知ができていることになりますが、それでもやはり問題は解決しません。

これから「メタ認知」が広く使われるようになる、というのは少し難しいような気がします。