YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

リビングウィルとは

リビングウィルとは? メリット・デメリット、法的効力もわかりやすく解説(つぐなび)
⇒主に相続について書かれているWebサイトにある説明です。

リビングウィル(Living will)とは、「生前の意思」という意味の英語の音訳で、終末期医療を迎える人たちが、元気なうちに延命措置などに対しての意思を記しておくもののことです。「終末期医療における事前指示書」とも呼ばれます。


リビングウィルとは(日本尊厳死協会)
⇒日本尊厳死協会の説明です。

「あらゆる手段を使って生きたい」と思っている多くの方々の意思も、尊重されるべきことです。一方、チューブや機械につながれて、なお辛い闘病を強いられ、「回復の見込みがないのなら、安らかにその時を迎えたい」と思っている方々も多数いらっしゃいます。「平穏死」「自然死」を望む方々が、自分の意思を元気なうちに記しておく。それがリビングウイル(LW)です。

 

延命措置拒否のリビングウィルを持った救急患者の治療方針の決定(日本看護協会)
⇒看護師向けの事例紹介です。

・70代後半男性が心不全で緊急入院
リビングウィルを所持していたが、相談して人工呼吸器をつけた
・4日目に状態が安定し人工呼吸器を外したが、夜間に呼吸困難が強い
・麻酔をかけると呼吸が浅くなり心臓に負担がかかる
・再び人工呼吸器が必要になるかもしれない

この状況で麻酔をかけるかどうかを判断します。
本人の希望は「苦しいのを取って欲しい」です。

医師の見解は、
・回復の見込みはまだあるため、まずは鎮静をかけ、必要であれば人工呼吸器管理の下、心不全の治療を行いたい
・しかし、回復の見込みが高いとは言えず、家族は人工呼吸器を装着することは望んでいない。どうしたらよいものか…

看護師の見解は
・家族が全員そろわず、家族としての意思決定がない
リビングウィルを示していたのに人工呼吸器の装着に同意しており矛盾している


リビングウィルとは、回復の見込みがないのなら「平穏死」「自然死」を望むことですが、実際その時になってみると「回復の見込み」の有無の判断が難しく、家族が一致して延命措置の開始、終了を判断することも難しく、どうしていいか分からない、となりがちです。

リビングウィルの文書を書いて署名したからそれで終わりということではなく、医師からいろいろ選択肢を提示されたときに明確に判断できるよう、普段から勉強し、自分の意志を決めておき、家族で話し合っておく、といったことが必要でしょう。