YukunP’s diary

古すぎる「定年」のイメージを変えたい! 今の定年は違うんです

「なんとかなる」は「なんとかなってない」かもしれない

 「なんとかなる」は人によって意味が違います。

 ネットで検索すると、

展開や結末がどのようになっても、どうにか対応できる、乗り越えられる、といった意味の表現。 絶体絶命には至らない、というほどの意味で用いられることが多い。

などと説明されています。

 「最後はなんとかなるでしょ」と言われると納得してしまいがちで、便利なフレーズでもあります。

 自己啓発本で良く使われます。

 アリとキリギリスの話で言えばキリギリスが使いそうです。

 このフレーズが好きな人が多いようで、これを名前にしたNPO法人や株式会社もあります。

 起業に失敗しても生活保護があるから最後はなんとかなる、だから起業はノーリスクだと力説する人もいます。


 このあいまいさをアニメでうまく説明している動画があります。
 どうにかなるぞ。(Fラン大学就職チャンネル)
 就活生が大手企業の内定がなくて悩んでいるときにサラリーマンが「なんとかなるぞ」とアドバイスします。しかしそれは地元中小企業に月給16万で働いていることを「なんとかなる」としており、就活生は「それなんとかなってないから」と否定します。

 サラリーマンが月給16万でこれから結婚してやっていけるだろうかと悩んでいるときにフリーターが「なんとかなるぞ」とアドバイスします。しかしそれは独身で親と同居してバイトで働いていることを「なんとかなる」としており、サラリーマンは「それなんとかなってないから」と否定します。

 フリーターがこのままでこれからの人生やっていけるだろうかと悩んでいるときにニートが「なんとかなるぞ」とアドバイスします。しかしそれは今は親に依存して何も問題ないことを「なんとかなる」としており、フリーターは「それなんとかなってないから」と否定します。


 「なんとかなる」と言われたら、その人はどこまで考えてそう言っているのか見極める必要があります。

 いろいろなリスクを細かく検討したうえで、その人独自のリスクヘッジ方法を含めて「なんとかなる」と言っているのかもしれません。

 しかしほとんどの場合は、いろいろ考えるのが面倒で思考停止して言っているだけで実は「なんとかなってない」のだと思います。