資産価値を優先して家を買う、という人がいます。
その家は都心、駅近、といった将来の値上がりが見込める物件かもしれません。
でもその代わりに、狭い、高額、ぎりぎりまでローンを組む、となります。
ローン返済の負担が重く、生活が節約的になります。
便利な場所であっても生活、子育てにはよくないことが多いでしょう。
資産価値を優先し、生活や家族を後回しにしていることになります。
また、家は資産ではないので買わずに賃貸にする、という人もいます。
一般的に賃貸は質が低く、質のいい賃貸は家賃が高くなります。
住居費にお金をかけてしまうと投資に回す分が少なくなるので、予算を決めて安いアパートを借り、できるだけ貯金に回します。
そうやって貯めたお金をインデックスファンドなどに投資します。
投資がうまくいってお金ができても、予算内の安いアパートに住み続けます。
生活レベルを上げてしまっては資産が増えなくなってしまうからです。
賃貸は身軽ですが、取り壊しなどで退居を迫られることがあり面倒なことも多いです。
本来はどうすべきか、というのはずっと変わっていないと思います。
家を買う場合も賃貸の場合も、会社からある程度近い、子育て環境がいい、日常生活に便利、自然が多い、価格が自分にとって手ごろ、という条件です。
家を買う場合は資産価値「も」考えますが、生活と家族を優先します。
時には家族のため、自分のために大きなお金を使うことが必要です。
そうすると資産は大きく減りますが、仕方がありません。
資産価値を優先して家を買う、というのはお金を優先し、生活と家族はその次だと言うことを意味します。
家族の将来のためにお金が必要なのだと主張するかもしれませんが、どちらを大切に思っているかは普段の言動でわかってしまいます。
「生活と家族」は「人生」とも言い換えられます。
資産価値を優先する人は、人生よりお金を優先しています。
これをおかしいと思わない人が世の中にかなりの割合でいると思います。