クレディAT1債全額減損、アジア富裕層が犠牲に(The Wall Street Journal)
・アジアの富裕層はプライベートバンクを使っている
・そこで年利9.75%という高利率の債券を勧められて莫大な利益を上げていた
・ところがつぶれるとは到底考えられなかったスイスの銀行がつぶれた
・その結果、その債券が全部無価値になった
というお話です。
無価値になったのは2兆2600億円です。
日本の分は1400億円です。残りは中東、中国、香港といったところでしょうか。
こんな世界があるんだという感じです。
プライベートバンクを使っているからリスクは制御できている、と安易に考えてはいけないことがわかります。
年利9.75%にしないと債券が発行できないということは、かなり前からクレディ・スイスは問題があることがわかっていて、それを知らないアジアの富裕層が騙されたということではないでしょうか。
この事件でスイスの国の信用がかなり落ちたと思います。