メンバーシップ型雇用だと、会社と社員は親子関係のようなものになり、その見返りに終身雇用があります。
知識やノウハウを共有するのは会社にとっていい事であり、社員はそれに従います。
終身雇用が維持できなくなりこれからはジョブ型雇用ですよとなると、知識やノウハウは渡せません教えませんとなります。もはや「ナレッジマネジメント」や「属人化の解消」は通用しません。
もちろん今やっている仕事のマニュアルを作って欲しいと言われれば作ります。マニュアルを見れば仕事はできます。しかし表面的一時的にできるようになるだけです。
もしその社員が辞めたらどうするのかと言うと、ジョブ型雇用なのだから知識・ノウハウのある別の人を雇えばいいのです。
「属人化を解消すべき」というのは日本独自の考え方であり、これはメンバーシップ型だからこそ通用するものです。
ジョブ型雇用なら属人化は当たり前の考え方です。
これは会社としては問題ないのでしょうか。
こういうことを曖昧にしたままメンバーシップ型からジョブ型に移行しようとしているような気がします。